観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

「LUCY」と「Pepper」が問いかけること 〜その2、心クラウドと認識OSの進化〜 

昨日に引き続きます。

ニュースでは、イスラム国の兵士がイギリス人男性の殺害シーンを

動画公開した話などが報じられています。

 

こういう話を聞くにつけ、なんとも言えないやるせない気持ちになります。

この地球上で、一体いつまで、こんな悲劇と憎しみの輪廻は続くのでしょう。

国家、民族、宗教が、それぞれの正義、それぞれの信念を衝突させながら、

終わりなく続く、血の闘争の歴史。

 

この世の中に生を受けたその時は誰ひとり、

憎しみも敵意も殺意も、抱いていなかったはずなのに。

ひとり一人に大切な家族がいて、

父に抱かれ、母に抱かれ、温かいぬくもりを感じ、幸福感に満たされながら、

安らかに眠りについていたはずなのに。

 

成長し、歳を重ねるに連れて人間の意識を狂わせる、

教育、思想、観念、宗教、イデオロギー…。

今まで人類が積み重ねてきた、たくさんの「知っている世界」。

それは果たして、本当に人間の尊厳に恵みを与え、潤してきたのでしょうか。

 

私達人類はもうはっきりと、次のステージに進まなければならない時に来ました。

明確に、人間本来のあり方を宣言し、実行しなければならない時に。

人類社会の今までの人間観、今までのものの見方、考え方が、

そもそも根っこのところから間違っている事実、

そして人間の「尊厳の危機」が根底から問われるべき時代的必然に、

真っすぐに向き合わなければいけません。

 

2015年2月にソフトバンクから発売が予定されている感情認識ロボット

Pepperは、21世紀の今、果たして人間とは一体どうあるべきなのか、

人間存在そのものの本質に対する強烈なメッセージを問うています。

 

科学技術が生み出す機械やロボットにはハードウェアとソフトウェアの

ふたつの機能があるように、人間にも、ハードウェアとソフトウェアの

ふたつの機能が備わっています。

 

昨日書いた「LUCY」のラストメッセージは、

いうなれば人間機能のハードウェアの進化を示唆するものです。

映画の描かれ方ではまだ明確な踏み込みと規定が足りないと私は思いますが、

少なくとも、今の脳機能の水準にとどまっている人間のハードウェアが

真実の人間の姿ではないことは、はっきりと伝えようとしています。

 

それはシンプルに言い換えれば、この身体が本当の自分ではないということ。

 

人類の祖がこの地球上に生まれてから500万年とも600万年とも言われますが、

この身体だけを自分だと思う有限のアイデンティティにとどまっていた

これまでの人間観は、もはや100%明確に覆されるべき時代になりました。

身体だけが自分だと今の脳の認識機能のレベルで思い込んでいた段階から、

ハードウェアのバージョンアップが起きるのが当たり前の時代になっているのです。

 

それはイコール、本当の人間とは何なのか、本当の自分とは何なのか、

というテーマに、明確な答えを出さなければいけないことを意味します。

 

そして、単なる精神論や抽象論の世界にとどまらず、

あらゆる科学、思想、哲学、宗教を包み込んで、

共有可能な論理、教育体系として提示されなければいけません。

 

真実の人間観を打ち立てること。尊厳人間の確立。

それが、観術の四日間のセミナーで伝える最後のイメージとメッセージでもあります。

 

それと同時に必要なのが、ソフトウェアの進化。

つまり、脳の認識能力そのもののバージョンアップ。

 

このことを今日は書こうと思ってたのですが、いつの間にか

結構文章が長くなったのでやっぱり明日にまわしましょう。

 

というわけで、予告として明日は、「心クラウドと認識OSの進化」。

人間機能のソフトウェアのバージョンアップの時代到来です!

 

こんな感じでゆるゆると進むときもありますが、

末永くお付き合い頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願いします。