観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

なんで世の中は平和にならないの?

今日は、まず平和についての本質論を考えてみたいと思います。

政治や外交の現実的な知識や現象論から入ると、

どうしても複雑になりやすいですから。

 

さて、集団的自衛権憲法をめぐる色んな議論の本質は、

繰り返しになりますが一番シンプルに言えば、

 

どうやって「平和」を実現するのか。

日本が、そしてひいては世界が。

 

ということだと思います。

 

そうなると、世の中が平和にならないのはそもそもなぜなの?

という問題提起に対して、

診断、処方、そして効果の見極めが必要ですね。

 

なぜ平和にならないのか、どうすれば平和になれるのか。

この問題の原因に対する「診断」は、どうなるでしょう?

 

資源や領土の収奪など、所有欲、支配欲、権力欲が衝突するから?

これは大きな理由ですが、欲望の衝突がなくても

様々な理由で争いは起こりますね。

これが根本原因ではなさそうです。

 

戦争するのは国家権力なのだから、国家があるから?

それもそうですが、国家がなくても争いは沢山起こりますね。

国家の性質ということが根本原因ではなさそうです。

 

軍産複合体や戦争経済、戦争ビジネスの構造のせい?

いいえ、経済構造と関係なく、戦争は人類史上ずっと昔からありますね。

これも、平和にならない根本原因ではなさそうです。

 

地球を支配してコントロールする支配権力があるから?

いいえ、対立は確かに意図的に作られている面もありますが、

今の支配権力が出来上がる前でも、人類はずっと争ってますね。

これも違うようです。

 

そもそも人間というものの本質的な性質が、

争い合い、衝突するように出来ていて、

人間のエゴなんてそういうものだから?

これはそうかもしれませんが、人間の本質をそう規定してしまう

だけでは、人間性に対するあきらめにしかなりませんね。

問題の根本原因に対しても、もっと肉薄するべきだと思います。

 

実際、地球上の数えきれないほど多様な生物種の中で、

人間という存在ほど、同種同士で奪い合ったり殺し合ったりする

生き物はいないのではないでしょうか。

 

他の動物たちも、ちょっとしたケンカや縄張り争いは

するのでしょうけど、人類種ほど大規模な集団同士の

組織的戦闘行為はしません。

 

なぜ、人間だけがそうなのか?

人間という存在の特殊性とは何なのでしょう?

 

ここから考えていくべきだと思います。

 

地球の進化の歴史の中で、ヒトが他の動物と決定的に

異なる進化を果たしてしまったその決定的な原因は何かといえば、

それは、「脳」の進化に他なりません。

 

人間の「脳」が進化したがゆえにそれが争いにつながるのであれば、

人間の脳機能が持つ特殊性の問題点を明確に「診断」して、

そこに対する「処方」をしなければ、

平和の実現という「効果」を期待することはできません。

 

言い換えれば、今までの平和論の「診断」は、

問題の根本原因に対する「診断」に失敗し続けた

表層的な対症療法にすぎなかったという事実を、

私達は素直に認めなければいけないと思います。

 

だから、本当に有効な「処方」も、

平和の実現という「効果」もしっかりとは確立できていません。

 

人間の脳が平和の実現を妨げている、というこの事実。

だけれども、人間は常に脳に依存して生きるしかない、

という事実もあります。

 

であれば、平和の実現のためには、

脳が抱える本質的問題とは何?

という「診断」と、

脳が抱える本質的問題を解決する方法とは何?

という「処方」が必要ですね。

 

それが出来れば、本質論から現実論へとつながる

新たな平和への道筋は光が見えてきそうです。

 

明日に続く。

 

今日も、最後まで読んでいただいてありがとうございました!