観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

2014年の福岡市長選挙は公開討論会ゼロ。高島市長、市民への配慮は?

今日は、ちょっと思うところを率直に。

 

2014年の福岡市長選挙は、公開討論会が全くありません。

4年前に私が出たときは、市民団体主催のもので、

私の記憶だけでも3回は開催されていました。

そのうち全候補者が出そろったのは1度だけでしたが、

その模様はユーストリームでの配信もされるなど、

福岡市の新しい首長を市民が選択するに当たっての

判断基準を提示するための取り組みは、それなりに

実現されていました。

 

また、テレビでも各候補が出席しての公開討論会に当たるものが

しっかり番組として特集されていて、

人数の都合ということで残念ながら私は参加できなかったものの、

一番直接的に私達が目にするテレビというメディアを使って、

選挙の争点や各候補者のビジョンが伝えられる機会もありました。

 

ですが、今回は、公開討論会が完全にゼロです。

また、テレビで候補者を集めての公開討論会もゼロです。

 

新聞各社は各候補者の取り組みを紙上で特集していますが、

素朴な疑問として、テレビはなぜこういう形式で

各候補者の政策やビジョンについての報道をほとんどしないのでしょう?

 

民主主義は、自分たちの代表を選出するために選挙という

仕組みをとっているのですから、メディアの報道責任として、

こういった情報提供というのは重要な役割のひとつだと思うのです。

 

スポンサーとの関係性や各局の報道理念があるのかも

しれませんが、今回の市長選に限らず、

メディアは社会の公器として、民主主義社会を形成する

自らの存在意義をもう少し省みるべきではないでしょうか。

 

それと、今回はなんと、市長選挙の選挙期間真っ最中の日曜日、

11月9日に福岡市の市民マラソンがあります。

 

当然ながら交通規制がかかりますので、

選挙戦での各候補者のその日の動きは、かなり制限されます。

交通規制区域には、選挙カーが立ち入ることもできませんから、

そのエリアの有権者はその日、候補者の人柄や政策に触れる

機会を相当失うことになります。

 

福岡市長選挙の時期というものはだいぶ前から

あらかじめだいたい予測がつくのですから、

マラソンの日がその期間に重ならないように

設定することも当然できるでしょうし、

逆に、マラソンの日に重ならないように選挙期間を設定することも

充分できたはずです。

 

こういったことは、有権者に対する配慮の欠如と、

候補者への配慮の欠如、そして市民の知る権利に対する配慮の欠如

なのではないかと私は思うのですが、市長や行政担当者、

メディアなどは、何も問題意識を持たないのでしょうか?

 

現職の高島宗一郎市長は、発進力を掲げて当選され、

4年間の市政運営に当たってこられました。

 

であれば、4年間の市政の総括もしっかり発信して市民の評価、判断を

あおぐべきでしょうし、選挙戦においても同様に、

公平かつ透明に情報を提示して、福岡の未来、福岡市民の未来を

左右する選択材料を市民に発信するべきではないでしょうか。

 

市民のための行政と首長であるべきであって、

そのための民主主義であるべきでしょう。

 

知らないところでいつの間にか決まっていくトップダウン型ではなく、

市民ひとり一人の尊厳性を大切にする、ボトムアップ型の

尊厳民主主義がやはり本当に求められていると、

私は切実に思うのです。