観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

150年の時を経て、明治維新の尊厳の魂を今

福岡市長選挙も、残すところあと3日になりました。

 

実はこの選挙を通してずっと、私の中でオーバーラップしているひとつのイメージがあります。

 

150年前、日本がアメリカの砲艦外交、力の外交に膝を屈して国を開いた、あの時代です。

 

当時、アメリカは強大な軍事力を盾に、日本に対して一方的かつ高圧的に、要求を突きつけました。

江戸幕府はそのアメリカの要求を呑まざるを得ず、そして、日本は維新の動乱に突入していきました。

 

幕末のあの時代、西洋列強に日本の尊厳性は破壊され、諸外国と屈辱的な不平等条約を結ばされます。

 

独立した国家として自国の国民と経済産業を守るための関税自主権がないこと。

そして、日本の地で外国人が何をしようと日本人がそれに対しての意思決定を一切働かせることのできない、治外法権を認めさせられたこと。

 

その後、明治の先人たちが歩んだ明治40数年の歴史は、この日本の踏みにじられた尊厳を取り戻すための闘いでもありました。

 

あの時代、維新回天を成し遂げた原動力は、旧い幕府勢力の中から出たのではなく、地方の、若く名もなき下級武士たちの魂深い青雲の志でした。

 

危機を突破し、新しい日本を創るために。

その中で生きる、ひとり一人の尊厳性を守るために。

 

命がけで時代を駆け抜け、その過程で、多くの侍たちが命を落としていきました。

 

吉田松陰が、久坂玄瑞が、坂本龍馬が。

そして、譲れない武士の誇りを抱きながら散っていった西郷隆盛が。

後には、明治の元勲•伊藤博文も、日本とアジアの未来を憂いながら銃弾に倒れ、絶命していきました。

 

150年前、新しい日本の方向性、新しい歴史の方向性を遠く望んで、旧い時代秩序に真っ向勝負した、維新の志士たち。

 

21世紀の今、日本は時を越えて再び、新時代への維新回天を成し遂げなければならない運命に直面しています。

 

今、強大な金融権力と軍事力、情報力を背景に、日本に対してより巧妙に圧力をかけている、アメリカの影があります。

 

一度結んだが最後、二度と後戻りすらできない地獄の片道切符の危険性がある、平成の不平等条約、TPP。

関税障壁、非関税障壁を突破され、アメリカの望む世界秩序のルール•メイキングに完全に取り込まれたならば、日本の尊厳性はもう二度と立ち直れなくなっていく、そんな可能性すらあります。

 

関税自主権の喪失に等しい、関税障壁の撤廃。

そして、治外法権にも相当する、非関税障壁の撤廃。

 

日本がもはや独立した主権国家ではなくなり、日本が日本でなくなる、アメリカの経済植民地、精神植民地になることが危惧される、深刻な条約なのです。

 

150年前、命がけで国を守り、新しい日本を創ろうとした維新の志士たち、明治の先人たちがもしこの時代に生きて、アメリカと向き合ったならば、その胸に何を想い、どう行動するのでしょうか。

 

私には、今の日本社会の権力層と自民党政権は、腐敗して時代の変化にもはや勇気を持って対応しきれなくなった江戸幕府と重なって見えます。

 

長く権力の座にあり、手放せない既得権益にしがみつき、保身のために異分子を強権的に排除し、独断的に国を動かそうとする。

それでいて、アメリカの外圧には屈服し、本当の独立自尊の代案を出すことも、その道を貫き通す意志を持つこともない。

 

そしてそこには、誰もが尊厳をもって日々を暮らすことの出来る、希望に輝く社会を見出すことはできません。

 

150年前、江戸幕府では、大きな時代の変化を生み出し、新しい日本の方向性を指し示すことはもはや不可能でした。

 

では、日本を新生させた、地方の藩の名もなき下級武士たちが志をたぎらせた、その原動力はどこから来たのでしょうか。

 

それは、日本の「尊厳の危機」に対して、踏みにじられた尊厳を取り戻し、決して譲り渡せない尊厳を輝かせるための、魂深くからの尊厳の意思の爆発だったのではないでしょうか。

 

今、アメリカの見えざる侵略を受けながら、江戸幕府自民党は、日本と日本人の尊厳性を売り渡そうとしています。

それが安倍政権が押し進めている増税路線であり、TPP加入路線であり、未来世代の借金を膨張させる追加金融緩和措置であり、福岡市はじめ日本の六ヶ所に展開している国家戦略特区の構想です。

 

それに対して、私たちは明確な意思を立て、日本の尊厳が進むべき方向性を指し示し、選択しなければなりません。

 

かつて明治を開いた先人たちが、そうであったように。

 

150年の時を経て、今また、地方の名もなき若い侍たちが、日本の未来を切り開こうとしています。

 

私たちは今、明治維新の精神を継承して、もう一度、明治維新をやり直さなければいけないのです。

 

旧い日本の権力構造を越え、そして、その背後に動くアメリカの力を越えて。

 

西洋を受け入れ、西洋を真似る方法によって成し遂げるしかなかった維新ではなく、21世紀の第二の維新は、完全な日本独自の道で、アメリカすらも包み込み、抱擁して行くぐらいの、壮大な愛と尊厳の意思で完遂するものです。

 

それを可能にするのが日本の和心の教育革命であり、

それを可能にするのが、尊厳CITY構想が描く尊厳民主主義のビジョンです。

 

2014年の福岡市長選が、歴史の新たな方向性を屹立させる、歴史のターニングポイントになることを確信しながら、残り3日、歴史の精神と共に駆け抜けて参ります。