観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

2014年福岡市長選投票率は38.73% 10分の2の意思のその先へ

2014年の福岡市長選挙が終わりました。

大川ともゆき、尊厳CITY福岡の構想をご支援ご協力くださった皆様、そして、投票日に貴重な一票を大川に投じてくださった8068名お一人お一人に、心から感謝の想いです。

 

今回は残念ながら公開討論会がなかったので、候補者全員が直接顔を合わせて挨拶する機会もありませんでした。

 

福岡市の市長選挙に立候補し、最後まで戦い抜くのは、現実的には並大抵のことではありません。支援者、資金、実務の遂行、政策立案、街宣計画、心の支え、等々、数え上げれば沢山あります。

 

特に、政党がお膳立てしてくれる状況にない無所属の候補者にとっては、全てを手作りで形にして行くしかなく、まさしく人生をかけた戦いになります。

また、政党のバックアップが完全にある候補者も、その政党の基盤をゼロから創ってきた人々の意志や歴史があってのことなので、それを築き上げてきた歩みに改めて想いをいたせば、そこに対しては本当に素直に敬意を覚えます。

 

僭越ながら私も市長選を経験したからこそ、今回出馬された候補者の皆様にも、お一人お一人の人生背景、出馬の決断、そして訴えたかったビジョンなど、投票結果に関わらずお互い大切に尊重されることを願います。

各陣営の候補者と支援者の皆様、どうもありがとうございました。

 

さて、2014年の福岡市長選挙の投票率は38.73%という低さで終わりました。

博多区にいたっては、なんと31.47%という驚くべき数字です。

おおよそ10人のうち、たった3人しか投票してません。

残り7人は無投票。

大川さんが言う通り、政治が市民を無視すれば、市民が政治を無視する。

そして残念ながら、そのツケは気づかないうちに市民に廻ってきてしまうのです。

 

今回は、自民党公明党が全面的に後押しした高島市長が再選されました。

得票数25万6064票は、まぎれもなく日本の最大政党、政権与党としての実力でしょう。

 

得票数という単純な数字の上では自民党の圧勝に対しては、何も言うことはありません。

 

ただ、私がひとつ今回の結果を通しても思うのは、民意とは、今の自由民主主義とは一体、本当に何なのだろうという疑念です。

 

単純に考えて、そもそも10人のうち6人は、政治に自主的に参加していません。

そして投票した4人のうち2人の人が、自公推薦の高島さんにしましょう、ということで、高島市長の再選になりました。

 

ということは、福岡市の全有権者10人の中で、高島市長を選んだのは2人の意思だけです。

逆に考えれば、10人のうち8人は、高島市長を支持してはいないということです。

 

ひとつの組織でみれば、80%の人間に支持されていない人が、その組織のトップリーダーになることはありえないと思います。

 

もちろんこれは現状の民主主義の正当な仕組みを通してのことなので、それ自体は批判するような問題ではありませんし、すべての人に支持されることなどはありえません。

 

ただ、80%の人が支持していない代表者のビジョンと方向性に全体が全て巻き込まれて行き、それをいつでも市民と議論し変化できる仕組みがないということは、やはり今の民主主義の根本的な問題だと思うのです。

 

しかも、選挙戦を通してもお伝えしてきた通り、高島市長の裏には麻生副総理と安倍総理がおり、福岡市の次期目玉政策である国家戦略特区は、アメリカ発の要望です。

 

これは、よくよく考えれば、本当に戦慄すべき、恐ろしい事態なのではないかと私は率直に思うのです。

 

しかし、その問題意識も危機感も、福岡市民にはありません。

そして、10分の2の意思、しかもその内実は利権と、トップダウンで機械的に投票している意思なき組織票で、政治が進んでしまいます。

 

日本の自由民主主義は、どう考えても歪んでいます。

その中で生きるひとり一人の尊厳性を政治が大切にしているとは、全く思えません。

 

ただ、現実的にはそれを変えることが出来るのは、懇切な一歩一歩の歩み以外にはありえません。だからこそ、今回生まれた尊厳民主主義の希望を、これからもしっかりと育てていきます。

 

しばらく選挙がらみのことばかりでしたが、また明日から、その日その日色々なテーマで

綴っていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

今日も最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました!