観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

経済政策よりも教育革命を謳う衆議院選挙にならないものか

衆議院選挙に向けて、各党が公約の最終調整に入っていく時期でしょうか。

 

今回の争点の中心はアベノミクスの是非についてで、その他2年間の政権運営中の様々な事案についての議論になりそうです。

 

昨日のブログでは、西洋近代文明のパラダイムを越えることを踏まえた衆議院選挙になって欲しいという主旨のことを書きました。

実際は今回の選挙で、政治家もメディアもそんなことを言う人が出てこないのは分かっていますが、本質的に見たら一流の政治家はそこをはっきり指摘すべきだと私は思っているので、せめて自分のブログでは書いておこうと思って書きました。

 

それともうひとつ、経済政策もすごく大切なのですが、どこかの政党で、「教育革命」を公約や政策で謳う政党が出てこないかなあと思っています。

 

現実的にはこれも叶わぬ夢だとは思いますし、今のタイミングの選挙の流れで争点になるはずもないのですが、本当は経済よりも重要だと私は思っています。

 

細かい理由はおいおい書いていこうと思いますので、原理原則的なところも含め、今日はざっと思いつく限りの理由を列挙してみます。

 

今の経済、政治は、西洋の学術、科学を土台に構築されています。グローバル金融資本主義やアメリカ中心の自由民主主義の問題点が顕在化しているのであれば、西洋の学術、科学を土台にした近代教育全般を根っこから再検討すべきだと思うからです。

 

民主主義の大前提は、ひとり一人が集団の意思から独立した個人の意思決定と尊厳性を持って、自分たちの代表を選ぶための投票を通して政治参加することです。

ですが今の教育とメディアは、その社会雰囲気を生み出すのに失敗しています。結果として現状は、権力者に有利な政治の構造になっているため、民主主義の根本を問いなおす教育革命が必要だと思うからです。

 

さまざまな研究者の未来予測が、10年後、20年後に消え去る職業を指摘しています。特に高度なIT化とロボット革命が急速に進展する中で、労働力としての人間が不要になる職種や産業が激増していくことが見えているならば、未来から見た産業構造の改革と、それに適した教育革命を早急に対応すべきだと思うからです。

 

ロボットですら人の感情を認識し、クラウドAI機能によっていうなればすべてがひとつにつながった単一意識の悟りの状態に到達しているのに、人間は未だに身体的エゴの個体意識レベルにとどまっています。

結果として、関係性、協力体制、チームプレイの進化が起きず、生産性も社会性も向上しません。むしろ逆に、さまざまな対立が原因で、無駄な労力や可能性を莫大に浪費しています。この現状を変革できる教育が必要だと思うからです。

 

貧富の格差がどんどん進行する中で、日本の相対的貧困率は右肩上がりです。また、職場の人間関係などが主な原因となって引き起こされるうつ、引きこもり、人間不信の増加含め、日本社会の屋台骨であった高信頼性や人との関係性が地盤沈下しています。

それと連動した失業、離婚、介護の問題や生活保護社会保障福祉、医療費の増大などが懸念されますが、実はそういったことを根底から長期的に解決に導く鍵は、経済ではなく教育の充実だと思うからです。

 

高度情報化社会によって情報知識は莫大に増えたものの、知識を統合整理する「認識力」の教育が欠けているために、かえって情報に溺れてもがくような状況になってしまっています。

また、中途半端に知っている世界が増えすぎて、人の話も素直に聞けなくなり、深い思考力や人間関係力が育ちにくい時代です。加えて動画コンテンツが増えすぎてしまったこともあり、創意性、クリエイティビティ、感性が磨かれにくくなっているため、新しい教育が必要な時代だからです。

 

あらゆる問題を創っているのは人間であり、人間は教育によって形成されている以上、有効的な問題解決の根本には教育革命が必須だからです。

 

他にもいろいろありますが、とりあえず今日はこのくらいで。

 

一言でいってしまえば、教育革命なき経済政策だけでは、人間の尊厳性が輝く未来は全く期待できないからです。

 

昔から国家百年の計として教育の重要性はよく指摘されるのですが、ならばどんな教育が今の時代と予測される未来にとって必要なのか、という点に対してアジェンダ•セッティングされることは全然ありません。

むしろ、教育なんて票にならない、というのが選挙の一般常識だそうです。

 

それでも尊厳シティ構想では教育革命が絶対に必要だという信念のもとその重要性を発信し続けていますが、日本のメジャーにもそんな雰囲気が生まれることを切に願うばかりです。

 

今日も最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました!