観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

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衆議院選挙の争点にすべきTPPの問題と安倍自民党政権の公約違反

今回、安倍政権の2年間の診断と今後の政策路線を考える上で、全野党が明確に指摘するべきだと思う点があります。

 

何かというと、2年前の12月の総選挙で野田民主党政権に勝利した時の自民党の公約の内容です。

 

2年前の選挙の際、日本の未来に対して死活的な重要性を持つTPPに関して、自民党は6つの公約を示しました。

これについてはまた別途少し詳しく書いてみたいと思いますが、とりあえず挙げておきます。

 

①政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。

自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。

国民皆保険制度を守る。

④食の安全安心の基準を守る。

⑤国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。

⑥政府調達、金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。

 

この公約の内容そのものは、日本がTPPの危険性に対して持つべき姿勢をしっかりと明示しているものだと思います。

 

またそもそも大前提として、2年前自民党は「TPP断固反対」を強く主張していました。

当時の選挙ポスターを検索してみれば、こんなものが出てきます。

 

「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。日本を耕す!!自民党

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それで見事に選挙戦には勝利を収めたのですが、

それから3ヶ月後、安倍首相はあっさりと公約を翻してTPP交渉参加を表明し、現在もっか交渉中です。

 

先だってオバマ民主党が大敗したアメリカの中間選挙の後の報道では、来年2月にはTPP交渉を妥結させる方向で進められているということです。

 

なぜならば、残り2年のオバマ大統領の任期内にTPPを政策として実際に遂行するためには、それくらいのタイムスケジュールで交渉がまとまらないと間に合わないからだと言われています。

 

TPPについては詳しく書きたい思いもあるのですが、とりあえずとっても親切な分かりやすい動画を作られた方があるのでひとつご紹介させていただきます。


サルでもわかるTPPがヤバい9つの理由 (2013年版) - YouTube

  

ただ安直な政権批判をするつもりはありませんが、「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。日本を耕す!!自民党」というスローガンは、客観的に見て2年後の今、どこまでも空しく聞こえてしまうのです。

 

ちなみにアメリカのオバマ政権が2010年に勧めてきたTPPに、何の深慮もなく参加•推進の方向性を最初につけてしまったのは、民主党の菅、野田元総理の責任ですから、民主党TPPに関して自民党批判をするのは若干説得力に欠けるところがあると思います。

 

私は、選挙戦において経済政策の議論をするならば、アベノミクスの効果の是非や消費税増税の問題以上に、本質的、長期的に日本という国家そのものにとって致命的に重要な問題が、TPPの問題だと思っています。

 

今回の選挙の最大の争点が、TPPの実態の全面開示と、それに対しての国民の審判になってもよいぐらい、日本の未来にとっては本当の重要な問題です。

 

また、実際アベノミクスの三本の矢の成長戦略にも直結する問題ですから、ぜひこれから投票日までの20日間、TPPの問題が広く取り上げられ議論されるようになることを願います。

 

明日に続く。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。