観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

フランス人権宣言を越える、日本発「尊厳宣言」の一周年の日に

昨年2013年の今日、福岡でDream和プロジェクトの若者による「尊厳宣言」がありました。

 

近代の自由民主主義をスタートさせた最も象徴的な歴史的事件である、フランス革命とフランス人権宣言。

 

そして、封建主義から資本主義へと時代のプレートが大きくシフトしたその延長上に広がっているのが、現代社会です。

 

西洋発の自由民主主義を越えるべく、日本発の尊厳民主主義を提唱する歴史のターニングポイントとして謳ったのが、2013年12月15日の「尊厳宣言」でした。

 

現実的な変革の歩みはまだまだ現在進行形で、これから具体化していかなければいけないものも山積みですが、明確な宣言により「時代の方向性」を規定したその一周年を想って、ここに尊厳宣言全文を載せておきます。

 

尊厳宣言を解説した全14節も添えておきますので、お時間あるときにでもごゆるりとご覧ください。

尊厳宣言

 人類の歴史は、人間存在の尊厳を完全なものとするための苦難困苦の道程であった。

人類史上における幾多の戦争、幾多の革命、幾多の衝突と闘争、幾多の簒奪と支配の中で生まれた悲惨と屈辱は、人間が持つ宿命的な悲劇の輪から解放されえない歴史精神の悲嘆悲涙そのものであった。

 歴史を省みれば、人種、民族、国家、宗教、性別、出生、身分、財産、権能などの相対的差異から必然的に生ずる怨恨と不和衝突は、人間社会の万人を終わりなき苦悩と闘争状態に置き、そして変わることなき悲壮なる歴史を現出させた。

 

 人類史上、偉大なる先人たちはこの人間の悲惨を越えるべく、生死を賭して高貴なる人間精神を発揚し、義憤をもって時代変革に挑戦し続けた。あるものは理性によって、あるものは信仰によって、ある者は闘争によって、またある者は真理によって、人類歴史を前進させるべく時代の意志と対峙し、人間社会の進歩の意志を全世紀に渡り刻み続けた。

 人間存在の本源にあり、また、歴史精神の本源を貫いているものは、存在の偉大と矜持を把持し、何ものからの支配屈従をも接受しない自主独立の心魂の叫びであり、それはすなわち尊厳の、尊厳による、尊厳のための至純の意思の発露に他ならない。

 

 永々たる人間社会の涙の意志を受け、我々はここに真実の人間観を宣言する。すなわち真実の人間観とは、身体的境界線を有する有限の存在ではなく、神仏の概念すらも抜き越えた、無限かつ荘厳なる絶対尊厳ひとつそのものを意味する。それは人類歴史の先人の遺産としての、あらゆる科学的、哲学的、宗教的な人間観を包含するものであり、同時に、人間の尊厳、生命の尊厳、生態系の尊厳、宇宙森羅万象の尊厳を回復し、新たなる文明の方途を明知させるための絶対的真理の提起と観点の次元上昇を宣言する。

 

 我々がここに宣言する絶対尊厳は、未来永劫かわることなき久遠の支柱として、自由と愛と平和に満ちた新たなる文明への尊栄の基準点となるものである。真実の人間観に基づいた絶対尊厳の大道を人類の未来に明示し、その道を開き、その道を先駆し、その道が後の世の全ての人々に歩まれる正道となるまで、大義をもって受け継がれ、不動の志と共に邁進し続けられなければならない人類文明の本流となるべきものである。

 まさに今、長い寒雪に耐えた人類のひとつの時代が終わり、万物が真実の呼吸を始め、人類社会が尊厳の春風に薫る未来が開かれてゆく。今日をもって新たなる時代の発動を歴史精神に宣誓し、未来文明の繁栄に寄与貢献する具現の勝利を確信するものである。

 

西暦2013年12月15日 日本•福岡

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