観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

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沖縄が2014年の市長選、県知事選、衆議院選で示した「民意」を思う

今回の衆議院選挙で、私が注目していた地区がありました。沖縄です。

 

福岡市長選挙の投開票日と同日の11月14日に、沖縄の県知事選がありました。

また2014年の年明けの1月には、基地移設の検討地•辺野古がある名護市長選がありました。

 

結果、名護市長選は稲嶺進氏、沖縄県知事選は翁長雄志(おながたけし)氏が当選しました。

市長選、県知事選とも、辺野古移設反対派の首長です。

 

それに続く国政の衆議院選挙で、自民党は四つの小選挙区において完敗を喫しました。

 

沖縄では2014年は、市長選、県知事選、衆院選があったわけですが、その全てにおいて、沖縄の民意の過半数は、普天間基地辺野古移設「反対」を示しています。

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 出典i.gzn.jp

沖縄の衆議院選の結果を残しておきます。敬称略。

 

〈1区〉

当選 赤嶺政賢 共産 57,935

比例復活 国場幸之助 自民 53,241

比例復活 下地幹郎 維新 34,328

 

〈2区〉

当選 照屋寛徳 社民 85,781

比例復活 宮崎政久 自民 52,156

 

〈3区〉

当選 玉城デニー 生活 89,110

比例復活 比嘉奈津美 自民 59,491

 

〈4区〉

当選 仲里利信 無所属 71,227

比例復活 西銘恒三郎 自民 65,838

 

ご存知の通り、共産、社民、生活は、アベノミクスに対しても真っ向反対の論陣を張った政党です。

各党の外交方針はそれぞれ異なる所もありますが、集団的自衛権行使容認から憲法改正までの流れに対しては、当然ながらNOの立場です。

 

基地移設の当該地域の市長、県知事、国会議員が皆反対派で、過半数の民意も反対なのですが、菅官房長官は今回の結果に対しても、「真摯(しんし)に受け止めるが、法令に基づいて(移設計画を)淡々と進めていきたい」と強調した、ということです。

 

ちなみに上の結果を見ても分かる通り、自民党は沖縄の小選挙区において敗北した議員もすべて、比例復活で当選させています。

 

安倍政権の今後の外交にとって、沖縄の基地問題は最重要課題です。そして、沖縄のみならず、これから全ての日本人が考えていかなければならない、最重要課題でもあります。

 

今日はひとまず選挙結果を記録しておくにとどめますが、私は沖縄の基地問題は、とても複雑多様な背景や要因があって、単純に旧態依然とした左右のイデオロギーで判断できるような次元のテーマではないと思います。

 

安倍は憲法改正から軍国主義に走ろうとしている右派だ、という批判や、沖縄は反戦平和の左翼勢力や市民活動家が台頭してきて左派が強くなった、というような紋切り型の批判は、正直言って何の意味もないと思います。

 

沖縄の涙は、明治以降の近代日本の涙の終着点でもあり、戦後の日本の涙の歩みの象徴でもあり、また、近代のアジアの涙を引き受けた集約点でもあると思います。

 

沖縄の歴史や痛みを思えば、安易に言葉を発するのも出来ないようなところがあると個人的に感じていますが、自分なりに考えを深めながら、どこかのタイミングで書いてみたいと思います。

 

今回の沖縄の選挙結果を受けて、日本の歴史と外交のあり方について、いろんな議論が大きな心で自由闊達に広がっていくことを願います。

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。