観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

Michael Barber(マイケル•バーバー)氏の「40年ギャップ説」に思うこと 〜その1〜

イギリスの教育者で、世界最大手の教育サービス会社、ピアソンの主席教育顧問であるマイケル•バーバー氏は、教育における「40年ギャップ説」を唱えているといいます。

 

私が聞いて理解している範囲で概要をまとめると、次のようなことです。

 

今現在の子供を育てる親は20年前に自分が受けた昔の教育の概念を無自覚のうちに判断基準にしているけれど、実は本当に必要な教育政策は、その子たちが実社会で活躍する20年先を見据えたものであると。

 

つまり、そこには本来必要とされるべき教育内容と、実は40年のギャップが生じてしまっている、ということだと思います。

 

また、今現在の教育に携わる人は現時点での時代的な常識や価値観を判断基準にしているけれど、同様に、本当は求められているのは20年後に通用し、また効果を発揮できる教育である必要があります。

 

特に、今は時代の変化の速度が非常に早く、20年も経てば、ライフスタイルもワークスタイルも全く変わってしまうでしょう。

 

2015年を基準点に考えても、20年前の1995年は、まだ携帯電話もほとんど普及しておらず、当然スマートフォンなどありません。

 

一方、2015年は感情認識機能をもった家庭用ロボット「pepper」が市販され、人間社会の日常生活にロボットが当たり前のように交わってくる、初まりの年になります。

 

ここから20年後の2035年の超高度情報科学社会、スマート社会において、人々のライフスタイル、ワークスタイルは、一体どのように変化しているのでしょうか。

 

それを思えば、確かに今現在の教育は、その未来を見据えたものになっているとは言い難いものだと思います。

 

もちろんあくまでも不確実な未来に対して予測可能な範囲でのビジョンや対策を考えるしかありませんが、それでも、先見性を持ったビジョナリー•エデュケーターが強く求められることは事実です。

 

なぜなら、科学技術、ロボット技術、IT技術の進歩がもたらす20年後の世界において、今現在人間が従事している仕事の半分はロボットに取って代わられることを警告する専門家の声などが増えているからです。

 

一度生まれた技術は、その発展性が魅惑的であるほど、法の規制や人間のモラルなどもかいくぐりながら、進化し続けてしまうものだと思います。

 

またお金の価値を中心に据えた金融資本主義が支配する世界において、効率性、合理性を最大化する科学技術、ロボット技術の進化が加速度的に進むことは、想像に難くありません。

 

教育においても、そして人間の経済活動においても強烈なインパクトと影響力をもたらすロボット技術の進化は、間違いなく、これまでの人間教育の問題点をえぐり出してくることになると思います。

 

マイケル•バーバー氏の「40年ギャップ説」が提示する深刻な問題意識に、私たちは全力で取り組むべき必要があるのではないでしょうか。

 

このテーマ、明日も続けて、もう一歩踏み込んで考えてみたいと思います。

 

今日も最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!

《お知らせ》Noh Jesu講演会「2015年 世界と日本で何がおこるのか?」 - 観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-