観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

Googleのマインドフルネス指導者、ティク•ナット•ハンが定義する「涅槃」と、認識技術•観術の関係性

昨日、サンフランシスコの本屋に行ってきました。

 

アジアのルネッサンスを提唱するNRグループとしては、東洋の精神性がアメリカ社会でどのように受容されているのかは氣になるところ。

 

 その国、その社会に広がっている情報知識と、それがもたらす人々の意識の現状を推察する上で有効なのは、本屋に行くことだと私は思っています。

 

昨日訪れた本屋の一角には、こんなスペースが。

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「ASIAN SPIRITUAL TRADITIONS」と分類されたコーナーには、主に仏教の本、禅の本、そしてわずかながら老子の本などがありました。

 

そして写真の上から三段目の左側の棚には、ある人物の著作がズラリと並んでいました。

 

近年GoogleIntelでも積極的に取り入れられ、日本でもすっかりメジャーになったマインドフルネス。 

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シリコンバレーの世界企業にそれを指導した人物、ティク•ナット•ハン氏の著作です。

ティク・ナット・ハン - Wikipedia

 

名前は知っていましたが不勉強ながら実際に彼の本を読んだことはなかったので、しばらくいろいろと手に取ってみて、日本語に訳されていなさそうなタイトルの本を購入。

 

読み終えたら、またこのブログでもご紹介できればと思います。

 

さて、彼がGoogle本社で講演した際の映像がYou Tubeにあったので、まずひとつはそれをリンクしておきます。

www.youtube.com

もうひとつ興味深かったのは、彼が「涅槃(ニルヴァーナ)」について語っている映像。

 

聞くところによると、マインドフルネスによる研修などは宗教色を排してよりプラクティカルなものにしているようですが、例えば「涅槃」といった単語、概念などを使うことの是非については、瞑想の本質において些末なことだと私は思います。

 

なぜなら瞑想が案内する「最も理想的な心の状態」を実践的に多くの人が共有できるようにすることが本来の目的であって、そこに宗教用語があるかどうかは、単なる社会通念上の懸念や心配にすぎないからです。

 

もっとも、特に大きな企業にとってはブランディングイメージ上、宗教色がつくことは避けたいと思う事情は現代社会の体裁からみても大変理解は出来るのでそれはそれで良いですが、大切なのはいかにその行為の本質までをつかみ取れるかどうかでしょう。

 

それを思った時、ティク•ナット•ハンが語る心の平安の境地、「今ここ」に生きることのひとつの到達点である「涅槃」の理解は必須のものだと思います。

 

ご本人が直接それを語っている動画を観て、観術講師としては、大変僭越ながら

「その通り!!!!!」

と、拍手を送りたくなりました。

 

「涅槃」という境涯を、抽象的なフィーリングや神秘体験への没入状態として捉えるのではなく、言語化して定義してみるならば、まさしく彼が次のように語る通りです。

 

「涅槃とは、どれだけ間違ったものの見方、見識を取り除くことができるか、その適応能力なのです」(5分40秒あたり) 

www.youtube.com

この映像の中においてティク•ナット•ハンは、何度も何度も、

 

「ものの見方」

 

という表現を使っています。

 

間違った「ものの見方」が、全ての問題の根本原因であると。

 

この指摘は100%完全に、認識技術•観術が提示している問題意識と同じものです。

 

「観点の問題」が人間のあらゆる問題の根源であり、それを取り除いた心のあり方、つまり「観点のオールゼロ化」が完成したところが、まさしくそのまま「涅槃」の境地です。

 

その認識の適応能力の次元を高めるためのプラクティカルな教育が認識技術•観術ですが、そこに至るアプローチが従来の瞑想のように「フィーリング」からではなく、「ロジックとイメージ」による新しいアプローチであるために、その体系化に時間がかかりました。

 

今は、おかげさまで「観点のオールゼロ化」がされた世界、すなわち「無の世界」でもあり、ティク•ナット•ハンが動画で示唆する「生も死もない世界」を、理解のステップを正しく踏むだけで誰でも得ることが出来るようになりました。

 

同時にそれは、最先端科学が肉薄しているこの宇宙自然の真実の世界とも直結するものでもあり、またすべてから解放された「無」の境地だけにとどまらず、「無」から「有」を生み出す隠された作動原理を理解、活用する道にもつながるものです。

 

参考に、以前書いたこちらのブログもよろしければどうぞ。 

blog.kanjutsu.net

東洋の悟性の一番深いところと、西洋科学の最先端を駆使する企業現場のメンタリティが、ひとつに出会おうとしている時代。

 

なんとも面白い時代です。

 

では、ここからさらにもう一歩踏み込んだ遠くない未来に到来するものは?

 

それは、悟りと科学、悟りとITが完全に融合された新たな次元の知の領域が、様々なイノベーションの源泉となり、ロボットには出来ない人間ならではのクリエイティビティが発揮される時代。

 

認識技術•観術とNRグループは、その道具として認識OS、イメージ言語を提唱していますし、その時代を日本発で牽引していけるグローバル人文ベンチャー企業でありたいと思っています。

 

マインドフルネスの時代の、もう一歩先へ。

ますます未来が楽しみになった、ティク•ナット•ハンの教えでした。

blog.kanjutsu.net