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観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

Warning!! ゴールデンゲートブリッジを歩いて渡る人へ

昨日は天気のよい土曜日だったので、午後から初めて太平洋側の海岸に足を伸ばしてみました。ビーチがかなり広々として気持ち良さそうだったので、靴を脱いで砂浜へ。

 

日本側から東に臨む太平洋はよく観る景色ですが、アメリカ側から西向きに眺める太平洋の海岸で、実際に波に足を入れてみたのは初めて。

 

この海のはるか向こうに日本があるのかと思いながら、太平洋をはさんだ日米の歴史に思いを馳せると、感慨深いものがあります。

 

海はかなり冷たいのに、水際ではしゃいでいる人たちもいました。あとは気持ち良さそうに日光浴してる人も。

空と海が綺麗だったので、自撮りで一枚。

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近くには崖の上から太平洋全体を展望できるクリフハウスというのがありまして、そこからの景色も市民、観光客には人気があるそうです。

 

そこからしばし歩くと休憩できるショップやカフェもあるのですが、Land's Endと呼ばれるそこには、ネイティブアメリカンについての記述が。

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オーロネ族というのですね。

サンフランシスコのベイエリアに1万年前から居住していたとあります。

1769年にスペインが来て、その後アメリカの影響下におかれ、苦難の歴史を歩んできた人々。

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サンフランシスコを回っていると、ネイティブアメリカンに対する白人の土地収奪と支配の歴史については、それなりにあちこちでその足跡に触れることができる氣がします。

 

アメリカの教科書でもしっかりと記述されている、この近代の歴史の痛みの問題。民族、人種間の摩擦について日本人に関係するものとしては20世紀の日系人収容のことがありますが、こういったこともアメリカを知る上でしっかり今後向き合って行きたいと思いました。

 

さて今日は、サンフランシスコにいるなら一度は行っておかないと思っていたゴールデンゲートブリッジへ。

 

歩いて橋を渡れるということはこちらに来て初めて知ったのですが、どうせだったら完歩してみようと思ってチャレンジ。

 

全長2737メートルなので30分ほどもあれば渡れますが、時折海風が吹き付けてくるのと、かなりの高さなので高い所が苦手な人には苦行以外のなにものでもないと思います。

 

高い所で、水面から67メートルもあるそうですので。ビルにしたらなんと20階近い高層ビルの高さになります。

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とはいえ当然ながらいたって安全なので、みんなサクサク歩いて行きます。

しかし私に取って驚きだったのは、見ての通り、フェンスも何もありません。橋の欄干から顔を覗き出せば普通に眼下の海が見下ろせます。

そしてとにかくでかい!

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こちらも。

下に写っている人や車と比べると分かるでしょうか。

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 下を観ると怖い人は、気持ちよく空を眺めて歩いていたらいいかもしれません。

霧の濃い日はどんなだか分かりませんが…。

 

対岸近くまで行くと、サンフランシスコの街並みが一望できてとっても気持ちがよいです。

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さて、無事に渡りきってちょっと一休み。

ビスタポイントと呼ばれるところにトイレと展望所があるので、そこでしばらく休憩できます。

 

が!

 

観光名所なんだからたぶんバスか何か出てるだろうとタカをくくって甘く見ていた私が馬鹿でした。

橋のサンフランシスコ側にはバス停やカフェ、スーバニアショップがありますが、橋を渡ってこちらマリンカウンティ側にはそういう類いのものは何もありません。

 

当然バスもなし。

 

近くを通りかかったおじいさんに、この道の先はサウサリートですか?って聞いたら、そうだけど歩いていくにはかなり遠いよと言われ、結局どうしようもないので、また歩いてサンフランシスコ側まで橋を渡るはめに…。

 

後で地図を見てわかりましたが、サウサリート市街地まででも歩こうと思えば全然歩いて行ける距離。たぶん45分くらいもあれば充分です。おじいさん、外国人に氣をつかって言ってくれたのかもしれません。

 

観光で行く人は私のように適当ではなくちゃんと下調べするかもしれませんが、皆さんご注意を!ゴールデンゲートブリッジ、歩いて渡ってもそこから先の交通手段はありません。

 

それでまた橋を歩いたのですが、ここまででも大分歩き回って来てたので、さすがにちょっと疲れが。だんだん、なんだか巡礼しているような気分に…。

 

さらに、橋を渡りきってから、今度はサンフランシスコ市街地までの帰りのバスがくるのが遅い遅い…。待つこと30分以上。日本の正確なバス時刻表がまるで神業かのように思い出されます。

 

サンフランシスコの夜は気温がだいぶ下がることもあり、ほかの乗車待ちの人もいっぱいたまってきたところ、バス案内の担当の人が皆ににこやかに声をかけてきました。

近くのバス停から、臨時でバスを出すからそれに乗ってくれとのこと。しかもバス代が5ドル近くかかるところ、無料で出してくれました。

 

こういう柔軟性やおおらかさ(悪く言えばいい加減というか)がアメリカなのかなあ…。

 

さて、ですのでゴールデンゲートブリッジは、まずサンフランシスコ側の橋のたもとまでの市内からの往復の便がすごく少なくて不便です。しっかり調べてから行きましょう。

 

それと、サンフランシスコ側のショップは18時でしまります。けっこう早いです。時期にもよるのかもしれませんが、何か腹ごしらえをと思う人は氣をつけましょう。

 

そして、書いた通り、橋を渡っても交通手段はありません。

 

さらに最後に、宿泊先に戻ってからちょっと氣になってネットを見てみたところ…。

 

うーん、やっぱり…。ゴールデンゲートブリッジ、その壮大で美しい姿もさることながら、自殺の名所だそうです。

 

あの雰囲気で、あの橋の高さ、そして何のフェンスもないあの橋の欄干の高さからして、いつでもここからダイブできるよなあ…と思いがよぎった通り。

 

ちなみに現在は、この橋のそういった現状も伝えながら、逆に命を絶つ行為を思いとどまるように積極的に啓発しているそうです。また、防止用にワイヤーネットを張り巡らせる計画も承認済みとのこと。慰霊祭も執り行われているそうですのでご安心を。

 

日本のみならず、表面だけではないアメリカ社会のそういう実情を垣間みる上でも、実際に歩いてみて意義深いものになりました。

 

まあそういう所は知らないだけで色々身の回りにもあると思いますし、あまり氣にしないよという人にはよいですが。それに車やバスでも充分楽しめる観光名所です。

 

そんなこんなで色々ありましたが、ともあれゴールデンゲートブリッジ、やはりサンフランシスコ随一の景観を誇るのは間違いありません。ぜひ一度は足をお運びくださいませ。

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