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観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

ドイツの大学は無料で休暇が多いのに、なぜ日本は学費が高くて仕事ばかりなのか…

今回のサンフラン滞在中に知り合ったドイツ人と話していて、ドイツでは大学の学費が無料になっていることを私は初めて知りました。

 

専門的にドイツの教育状況を知っている方からすれば当たり前のこともあるかもしれませんが、それについての私のつれづれなる雑感です。

 

初等教育からの全般的な教育政策や教育の質の状況など、いろいろと考慮する要素があるとは思うものの、単純な疑問として、なぜそんな政策が可能なんだろうか…?

 

経済格差によって教育の機会均等が奪われてしまっている日本の一部現状からしたら、そもそもなぜそんなシステムが出来てしまうのかがほんとに不思議です。

 

一緒に話していた台湾人が、無料だったら、ドイツの大学にEUから人が殺到して大変なんじゃないの、と聞いてましたが、別にそんなこともないみたい。

 

さらに話題は、長期休暇はどんな感じ?という話に移り、日本では盆正月にまあ5日程度。基本的には週休2日だけど今は普通の会社でそんなところは少ないし、夜中まで働く人もザラにいる、と基本的な私の観点を伝えたところ、そいつはクレイジーだねえ、という感じのコメントが。

 

ちなみに本人は別にイヤな意味では言ってません。楽しく談笑しながらでした。

ドイツでは短くても2週間以上のロングバケーションは当然だそうです。プライベートや家族との時間を大切に持つことも。

 

そんなに細かい状況の話をしていたわけではないのでいや本当はこうだよ、というのもあると思いますが、とにかく教育、仕事とも、日本の常識と全然違うドイツの現状。

 

何かで見聞きしたことはあったものの、実際ドイツ人と話していると、ああほんとに全然違うんだなあ、と実感させられます。

 

労働に関しては、例えば神話の時代から日本と一神教圏は違うのだという話もよく聞きますし、日本人は労働を通した自己成長とか社会貢献など、ある種の美徳をそこに見出しているという事もあるのかもしれません。

 

しかし考えてみればドイツという国は、人類最大の戦争であった20世紀の二度の大戦でどちらも中心国家として歴史を動かし、そして二度とも敗戦した経験を持つ希有な国。

 

それでいて、現在のEU経済の雄であるという存在感があります。

 

不思議な国です。

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さて教育や労働の理念などについてはさておき、労働生産性という点で言えば、恐らくドイツよりは遥かに長時間労働であるにも関わらず、経済効率がさほど上回ってるとも思えない日本の現状はなぜ起きているのでしょうか。

 

残業が当たり前の上司を残して先に定時であがるなんてありえない、とか、皆が働いている時間に自分はバカンスなんてダメじゃないかしら、という日本の企業風土もあると思うものの、そもそもなんでそんなに残業が増えてしまうのか。

そして残業が本当に必要なのか、さらに言えば効率的なのか。

 

理屈でいうほどカンタンな問題でしょうし、必ずしも日本の方に問題があるのでもないと思いますが、私にとっても、日本の教育と労働のあり方をいろいろと考え直す上で、とってもよいきっかけになりました。

 

ひとつ思うのは、以前韓国で感じたことをブログに書いた内容とも通じる、必要以上に中へ中へと細かく入り込む日本人の心のクセです。

blog.kanjutsu.net

他人の目を気にする、そして細かいことにこだわりすぎる、そんな考え感情を過剰生産

 して、自分の意識空間の中でグルグルしてる時間が多すぎる。

 

形式的な書類、会議、根回し云々。さらに、主義主張も弱く筋道立てて議論を進めて結論を導き出せなければ、なかなかチームプレイも力強くはなれないと思います。

 

島国日本の、中へ中へと向かうエネルギー。

 

これは弱点でもあり、しかし裏を返せば大きな長所でもあると思いますので、重要なのは逆のエネルギーをつけて対称のバランスをとること。

 

そして、中にも外にも自由に心を動かせる、真ん中の心を育てることですね。

 

アメリカという国も日本人からしたらとても大雑把でワイルドに感じる側面もあるので、上手に日本の価値を伝達できれば、まだ認識されていない日本の素晴らしさを理解してもらえる可能性は充分に秘められていると思いました。

 

特に、やはり心の時代においては。

 

経済力や効率性、軍事力や政治的存在感だけでなく、日本の長所を活かす道は、やっぱり日本の心の秘密の中にあるのだろうということを再認識した次第。

 

これからは、それぞれの国の良さを上手く融合させ合うことのできる関係性の時代に入っていけたらよいですね。

 

以上、たいしたまとまりもない本日の雑感でございました。

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