観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

平和ボケ日本と、平和の希望の日本

日本人が平和について語る時、私の中で、微妙な違和感と、だからこその希望が混在するときがあります。

 

全部語るととっても長くなるので、少しだけ。

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平和ボケ日本。

よく言われる言葉ですし、あんまりいい意味では使われず、むしろ日本人の中でも自嘲気味なニュアンスが強いと思います。

 

戦争なんて、とんでもない。

人が死ぬ、殺し合うなんて、とんでもない。

二度と戦争はしてはならない。

 

この感覚じたいは、とてもまっとうで、ある意味理想的なものであることは間違いありません。世界中の人がそう思い、その通りに行動すれば、戦争はなくなるのかもしれません。

 

人と人が殺し合う。子供が、若者が、女性が、お年寄りが、傷ついて苦しみながら死んで行く。

そんな事態を引き起こしてはならないと。政治の権力に国民が振り回されて、殺し合いの場に巻き込まれるのはごめんだと。

 

当然理解できる観点ですし、実際、政治権力を握った一部の人間の意思決定により戦争が引き起されてきた歴史は間違いない事実です。

 

一方、歴史と世界の現実を観れば、人間はずっと戦争をし続けているし、今でもそうです。

例えばお隣の韓国だけを観ても、今現在も同じ民族同士が38度線でにらみ合う戦争状態を継続中ですし、徴兵制の国ですから、普通に街中を歩いている男性でも、当然兵器の訓練も受けています。

 

日々戦争のための訓練と準備をしている人々が、世界中では何百万人といるでしょう。

 

そこに対して、漠然と平和を願うこういった日本人の「平和の論理」は、どれほど有効性と説得力、そして平和の世への変革力と実行力を持ちうるのでしょう。

 

また多くの日本人の漠然とした平和の思いは、基本的には70年前の日本の戦争と敗戦に根ざしてると思います。

 

その痛みと罪意識。

 

原爆を二発も落とされ、日本中で空襲を受け、悲惨な戦闘を繰り返し、特攻の悲劇までも生み出し、軍部に情報操作され、アジアの人々に痛みを与え、愛する家族と死別した…。

 

人間の尊厳を踏みにじったその「愚かな」戦争の悲劇を繰り返してはならない。

 

だからこそ、「二度と、戦争はしない。」

 

無意識深くでひとつの大国がそう感じていることは、戦争の善悪やGHQの占領政策、東西冷戦下の思想•情報戦、世界支配権力の策動といった要素をひとまず置いてみたときに、非常に価値ある特殊なものだと思います。

 

「二度と、戦争はしない。してはならない。」

それならば、そのための全く新しい世界を、本気で責任を持って意思決定し、そのための世界像を構築し、未来ビジョンを提示し、各国に積極的に平和へのロードマップを伝え、実践してまわる。

 

そこまでいけば、本当に素晴らしい平和の希望の日本ですが、現実的にはそこまでは行っていないでしょう。

 

なぜなら日本の深層心理の「平和の思い」は、いうなれば民族的トラウマとして植え込まれてしまっている側面が強く、全世界の平和に本気で責任をとる覚悟もビジョンも明確な意思決定もない、いうなれば内向きの「平和の論理」だからです。

 

「二度と、戦争はしない。」

 

本気でそう思うならば、そのための道を徹底的に考えなければいけませんし、それは、人類の宿命としての戦争を越えるという、戦争以上の取り組みが伴わなければ不可欠です。

 

また、日本一国がそう決断するだけでも不十分で、世界の国との関係性が必ずある以上、その影響によって一国平和主義の決意が揺さぶられる現実も当然考えなければいけません。

 

例えばアメリカは20世紀前半は、ヨーロッパの戦争には巻き込まれないよ、私たちは戦争はしないよ、という主義を掲げていましたが、結局二度の大戦を経て、逆に全世界の戦争、紛争に関わらざるをえないような状況に大反転しています。

 

なぜ戦争という現象が起きるのか。

その現象を生み出す原因をトコトン突き詰め、それを根こそぎゼロ化させる方法を具現化しなければ、戦争を越えて平和の世を開くことはできません。

 

過去の痛みも涙も抱きしめて、しかしそこに基準点を置くのではなく、恒久世界平和を開くための未来からの大きな和の国のアイデンティティとミッションを確立しなければ、平和の希望の日本にはならないでしょう。

 

例えば日本人が、70年間続いた「平和憲法」を守り抜いたとしても、ああ、やはり「平和憲法」が全世界の平和につながっていくのだ!と世界の人々は希望を抱くでしょうか。

 

日本の平和の論理は、もう一次元高い所に上昇しなければいけないと思います。

 

平和の論理の次元上昇、

そして日本の誇りとミッションの次元上昇。

 

それが融合される道が21世紀日本が歩むべき道だと思いますが、そのうち、もう少し細かいところまでまとめてみたいなと思います。

 

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 

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