観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

つづき•日韓関係を扱ったニコニコドキュメンタリー「タイズ•ザット•バインド」エピソード1を観て

昨日の続きです。 

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以前日韓VISION同盟のフォーラムでも二度チャレンジしてみましたが、日韓関係をめぐる対立のトピックは、いくつかに大別できます。

 

日本の統治の評価をめぐる問題

慰安婦の問題

靖国参拝の問題

竹島(独島)の問題

 

他にも最近ニュースをにぎわす仏像の問題や教科書問題、在日の問題などなどありますが、大きくは上の四つにまとめられるだろう、ということで、フォーラムを開催しました。

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フォーラムでの取り組みとして斬新だったのは、双方三名ずつの代表者を立てて、日本人は韓国側の観点での主張をする、そして韓国人は日本側の観点での主張をする、というように、立場チェンジしてディスカッションしてみた点でした。

 

来場された方の反応もとても好評で、また実際に登壇された日韓両国の若者たちが、お互いの国の立場が理解できた、という感想を抱き、新しい日韓関係を結んで行こうという想いの共有が生まれる嬉しい結果のフォーラムでした。

▶︎2014.4.20 日韓VISIONフォーラム in 福岡 | 日韓VISION同盟

▶︎2014.9.7 日韓VISIONフォーラム in 福岡 | 日韓VISION同盟

 

あのときも、個別のトピックについての事実検証や主義主張などの要点を扱いはしましたが、一番伝えたかったのは、実はそことはまったく違うポイントでした。

 

アインシュタインは、「問題を作ったのと同じ意識では、その問題を解決することは出来ない」という主旨の言葉を残したと言われます。

 

まさしくその通りで、日本と韓国、それぞれの観点と立場に固定して、自分たちの意識空間の中からの主義主張、あるいは批判•非難をいくら繰り返しても、日韓関係が前進しないことはもはや明らかです。

 

50年間続けた方法論に有効性がないのであれば、当然ながら別の方法論を考えるべきでしょう。

 

例えば企業経営において、50年間不採算事業を続けるような方法論やシステムで、その先にそれが改善される見通しもないのにそれをただ維持し続ける意思決定しかできないとしたら、それは到底リーダーと呼ぶに値しないと思います。

 

外交でも、あるいは歴史研究でも同じこと。何が問題の本質で、どのようにそれを解決すればよいのか、「問題の診断と処方」が間違っているのです。

 

日本の立場、韓国の立場になってみれば、お互いに、言いたいこと、受け入れて欲しい感情や涙、理解してほしい辛い選択の歴史などがたくさんありますし、一部は政治的に利用されている側面があるのも事実でしょう。

 

そしてそれら全ての考え、感情、イメージの根っこには、無意識深く、自分と相手をどう認識するのか、という意味での「観点の問題」というトゲが深く深く刺さっています。

 

「観点の問題」とは何なのか、なぜそれが重要で、どのように解決でき、そこからどんな新しい関係性のパラダイムに向かえるのかを考えなければ、次の50年も日韓関係の本質はさほど変わらないと思います。

 

また、このドキュメンタリーは主に今現在の日韓関係の諸問題にフォーカスしているものなので、その歴史的背景、文化民族的な背景などはほとんど触れていません。

 

しかし人間ひとりも同じように、その人を深く理解しようと思えば、その人の過去の生い立ちや家族関係、環境によって知らず知らずつくられた価値観などを共有することはとても大切なことです。

 

番組を観て関心を深めたひとり一人が、さらにその原因となる様々な要素にまで意識を柔かく広げてみるのがとても大事だと思いました。

 

しかしここでもまた、歴史的経緯や民族性の違いなどを考える際にも、無意識で自分の観点からの色メガネで判断してしまう「観点の問題」が隠れています。

 

どちらが正しい、間違いとか、

どちらが有利、不利とか、

どちらが上、下とか、

どちらが善、悪とか、

 

そういった二元レベルの意識でお互いをジャッジし、自分の正当性を主張する関係性の時代は、そろそろ終わりにしたいものです。

 

また政治的、歴史的に少し視野を広げれば、日韓関係は、北朝鮮からの影響や工作、中国やアメリカのパワーバランス上の思惑、共産主義キリスト教の影響、アジア分断の世界秩序構築などなど、外部からの多様な意思が強く渦巻いているところでもあります。

 

そんな中で、日韓両国民がどんどん視野を狭くして、お互いのイヤなところを指摘しあうばかりでは、ほんとに未来がありません。

 

関係性の問題の究極的な原因とは何なのか。

「観点の問題」を解決する、「観点のオールゼロ化」と「意思決定の再創造能力」とは何なのか。

 

そういった、新しい意識の次元から俯瞰した日韓関係の整理と未来ビジョン構築が、これからの日韓関係の主流になっていったらいいなと思いました。

 

認識技術•観術を道具とした、日韓VISION同盟の取り組み、そしてNRグループのめざすネクスト•ルネサンスの方向性。

 

自分たちにできるひとつひとつを、しっかり積み上げて行こうと思います。

 

最後に。

昨日今日と思う所をつらつら書きましたが、このドキュメンタリーが投げかける問題提起が本当に多くの人々に届いて、そこからまたそれぞれが日韓の未来を考えるきっかけになることを、心から願います。

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