読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

鳩山元総理の韓国での報道を聞いて 過熱化する歴史認識の衝突は、「観点のゼロ化」によってしか解消できない

今年の夏は、政治を巡っての状況もほんとに熱いです。

 

鳩山元総理が日本の植民地支配の圧政と抵抗のシンボルとも言える韓国•ソウルの西大門刑務所でひざまづいて謝罪し、また現地の国際会議で、安倍政権の安保法制の路線に対して反対の意を表する宣言に参画したとして話題になっています。

www.sankei.com

韓国社会では、鳩山元総理の一連の言動に対して、当然ながら大きな評価と称賛。

f:id:ikr0817:20150814000448j:plain

安倍政権や日本の保守派からすれば、全くありえないほどにあきれた非難の対象でしょう。

 

安保法制の議論の過熱化と共に、日本の軍事大国化への懸念、そこから戦前の日本の軍事路線による侵略への反省要求、そして歴史認識をめぐる議論へと、いろいろつながって過熱化していくかのようです。

 

歴史認識の議論をしっかりとひもとくにはあまりにいろんな要素が複雑にこんがらがっていて、万人が納得できる論理など打ち立てられないこの難題。

 

しかし歴史認識の正当性などは、万華鏡のように、条件によって映し出される世界がコロコロ変わってしまうもの。

 

ある観点では正しいと思っても、少し角度を変えてみたら、全然正当性も整合性もつかない場合もあるものです。

 

鳩山元総理の今回の言動に対しては、日本側で支持する人は恐らく少数派でしょう。

むしろ国益を損ねる身勝手なスタンドプレーだと思う人も多いと思います。

 

しかし一方では、韓国社会で修復不能なほどに悪化した現安倍政権のイメージに対して、日本の政治のトップをつとめた人間の中にも本当に良心的な心を持った人物はいるのだから、やはり日本との対話交流の余地はあるのだ、と韓国側の心象を形成する効果もあるかもしれません。

 

しかしそれもまた裏がしてみれば、だからやっぱり安倍じゃダメだ、安倍だけはダメだ、安倍が辞めれば可能性がある、というように、安倍政権の韓国外交への足を引っ張る可能性もあります。

 

歴史認識」は、さまざまな観点が入り交じり、すれ違い、衝突し、炸裂し、もはや論理的•感情的な解消の道など期待できないかのようです。

 

このブログでも折に触れて何度か書いていますが、「歴史認識」の問題は、知識や事実や理解の度合いの問題が根本原因でも解決策でもありません。

 

ほんとうに解決したいなら、「認識」の本質、人間の脳機能の本質、現象の本質まで全部ほどいて行かないと、「知っている世界」がある限りは永遠にお互いの分別知が衝突しあいます。

 

すでに2500年前にソクラテスは、無知の知、の重要性を喝破していますが、全くもって「歴史認識」の論争などには活かされません。

 

自分が正しく知っているものなど無いことを知ること。

 

そこから更に進んで、知っている世界から自由になること、無知の完全性を得ること。

観術が案内する知の本質、「観点のゼロ化」が持つ意味と可能性を、どうにか伝えていきたいものです。

 

人間の共通の根本課題、観点の問題。

 

この夏、毎日毎日メディアをにぎわす歴史認識の根本にあって、完全に人間の日常意識の盲点になっている、観点の問題。

 

ワクワク観術セミナーの内容の1日目だけでも共有できれば、議論の共有土台はみちがえるほど大きく広がるのになあ…。

 

観術がいう次元上昇の時代とは、なにも不可思議な精神現象や神秘体験が起こるおとぎ話のような事ではなくて、シンプルに、脳の観点から自由になること。

 

そして、自由自在の観点を新たな基準点として認識を再創造し、ものごとを考えていく。それだけで、人と人が分かりあえる世界は、本当に大きく広がっていくのです。

blog.kanjutsu.net