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観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

中東研究者105人が安保法案に反対、の報道に思うこと

中東研究者105人が安保法案に反対、の報道がありました。

www.nikkan-gendai.com

安保法案に対する賛否と反対運動が活性化する中で、日本の対中東関係のあり方についての観点は、最重要だと思います。

 

なぜなら2001年の911テロ以降、アフガン戦争、イラク戦争、ISとの戦闘を始め、同盟国アメリカの戦争の主軸は完全に中東にあるからです。

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そして日本はこの15年近く、アメリカの一連の中東への外交姿勢に対して、一貫して賛同し追従しているからです。中でもイラク戦争開戦の理由であった「大量破壊兵器」が結果的に存在しなかったことを、完全にうやむやにしたままだからです。

 

911以降、非対称戦争という言葉で語られたように、国家対国家という戦争の基本の対称性が崩れ、国家をもたないテロとの戦いという時代に突入しましたが、これは原理的に国際法に乗っ取ったルールのある戦争になりません。

 

西洋の近代国民国家の枠組とはもともと異質な要素が強いイスラム圏との関係性は、充分に相手の観点、相手の立場にならないと、独善的な「西洋近代」のルールの押しつけとなり、摩擦とカオスが増えるばかりの結果になります。

 

この15年間のアメリカの中東への戦争の結果、どれほどの民間人が犠牲となっているのかという情報をたどり、テロ=悪、という観点から生じた不条理な暴力の応酬を思えば、今回の中東研究者の未来への懸念は非常に深いものであると思います。

 

奇しくも安倍総理は戦後70年の談話において、日露戦争の意義に触れました。

 

白人優位の時代、ロシアに勝利し、アメリカと戦い、敗れたながらも奇跡の復興を遂げて「平和国家」という理想と共に歩んできた日本に好意を抱いてくれている中東の人々は多いと聞きます。

 

世界16億ともいわれるムスリムと、偏見なく、彼らが本来求める心の平安を共にしながら和合への道を目指し共に歩んで行ける日本の新しい方向性を、深く省みるべきではないかと思います。

blog.kanjutsu.net

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