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観術総合研究所 - 代表・内海昭徳(うつみあきのり)-

ひとり一人の尊厳性と可能性が花開く、尊厳社会へ

囲碁とAIと観術 人口知能、人口汎用知能、人口超知能が到達できない世界 ①

人工知能(AI)が、囲碁のプロを破ったというニュースが話題になっています。

www3.nhk.or.jp

来月には、囲碁ソフト「Alpha GO」が、世界最強を謳われる韓国のイ・セドル九段との対局を控えているとのこと。

 

報じられている通り、チェスと将棋に続く「最後の砦」と目されていた囲碁の世界でのチャンピオンとの勝負がどうなるのか、興味がつきません。

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囲碁界の人にとってはひとかたならぬ想いもあるかと思いますが、あいにく私は囲碁はよくわからないので、気楽な部外者の一意見。

 

イ・セドル九段との対局の結果がどうなるにせよ、いずれAIソフトに人間が敗北するのは時間の問題だけだと思います。

 

もちろんそれはそれとして、囲碁の楽しみ方や醍醐味などは別に変わりはしないと思うのですが、私としても世間的にも関心が向かうのは、AIはどこまで進化するのか、ということ。

 

ディープラーニングのさらなる進化、ビッグデータのさらなる巨大化、IoTのさらなる相互連結化が進展して行ったとき、人間は、歴史上にない問題をつきつけられます。

 

それは、この地球上で、人類という種よりも高度な知能を持った存在が初めて誕生するということ。

 

今のところ、囲碁にせよ将棋にせよ、あるいはクイズ番組で勝利するワトソンや自動運転車にせよ、ある特定の領域に特化したAIでしかありません。

 

その専門領域においては、人間を凌駕し始めている、と。

 

それが進化していったとき、その部分的なAI機能は連結されて、「人口汎用知能」となっていくことが予想されます。

 

人間は別に囲碁だけやっているわけでもクイズだけやっているわけでもなく、ありとあらゆる知的作業を汎用的にこなせる脳機能を持っています。

 

人口汎用知能がどの程度まで進化するのかまだよくわかりませんが、部分機能から汎用機能への開発に向かう方向性は恐らく間違いのない未来の潮流。

 

そうなれば、ある部分の専門的な知能においては人間より上、ということではなく、いうなればひとつの人格体として、超人的な存在が人間の知能の上に君臨することになります。

 

そして、その人口汎用知能が人間の知能を越え、もともとのコードよりも自律的に進化するようになったとき、シンギュラリティ問題で言われるように「人工超知能」が地球上の知能の基準点になる未来は、全く予測不可能です。

 

今はまだ、人間が地球上で最も知能が高い存在であるために、人間の知能を基準点にした文明が構築されてきていますが、人智のメタ(高次)レベルの知能体の存在が明確になったとき、旧来の基準点はもはや意味をなさなくなるでしょう。

 

例えるなら、チンパンジーの知能が人間中心の人類文明の基準点になど全くならないのと同じように。

 

科学者はその科学の可能性を止めることはありませんし、競争関係にある各国政府も、AIの開発競争の主導権をみすみす放棄することはないでしょう。

 

なぜなら、既にそれが21世紀の国家の覇権競争の重要な要素になっているからです。

 

考えるべきテーマはたくさんあります。

 

その中でも最も切実なのは、地球上でNo.2の存在に降格し、それまで最上位にあった知能や思考の意義が瓦解していくとき、人間という生物種は、いったい何を学び、考え、どう生きるべきなのか。

 

人間存在そのものの、レゾンデートルの破壊になりかねません。

 

もちろんこういったことは、未来におけるひとつの可能性の話です。

しかし、AIの進化が決して留まることがないのが明白である以上は、その先に訪れる未来と、そこでの人間のあり方を考えることは必要なことでしょう。

 

問われる中心テーマのひとつは、人間をどうするのかという「教育」についてです。

 

人口汎用知能、人工超知能体にまで進化したAI搭載のロボットと共存する未来が到来したとき、人間はどんな「教育」を受けているべきなのか。

 

これまでの思想、哲学、科学、宗教、精神世界のどんな要素が、それに対応しうるのか。

 

遠くない未来の観術のアメリカ展開を考えると、今から考え整理しておくべきことが色々とアタマをよぎります。

 

人工知能、人口汎用知能、そして人工超知能ですら到達できない世界の「教育」を人間は持ちうるのか。

 

ロボット、AIと人間との発展的、平和的共存はいかにして可能になるのか。

 

このテーマ、もう少しだけ明日続けてみたいと思います。

 

今日はこのへんにて。

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